もちもち、カリカリ、シャキシャキ、とろとろ、ふわふわ、、、
食事を美味しく、楽しくさせるための大事な要素のひとつである「食感」。
歯ごたえや歯触りなどと表すこともありますよね。
この「歯ごたえ」と言うものは、一体どこで感じているのでしょうか?
歯の内部の神経かな、と思いませんか?
歯の内部の神経にももちろん大きな役割がありますが、この神経は歯ごたえを感じる器官ではなく、歯ごたえを感じているのは、「歯根膜」と呼ばれる器官です。
歯根膜は、弾力のある繊維で構成された組織で、歯と、歯を支える骨を繋ぐ組織です。
膜、と言われる様に非常に薄い組織ですが、噛むことによって歯にかかった力を吸収するクッションの様な役割をしています。
不意に硬いものを噛んだ時に、グッと噛み込まずに調整できるのは、この歯根膜の中に張り巡らされた神経のセンサーが危機を感知して回避する信号を出してくれるおかげなんです。
食べ物の硬さを感じ、噛む力を調整するのに重要な役割を持っているのがこの歯根膜で、歯根膜のおかげで歯ごたえとして感じることができるのです。
歯根膜は、歯が抜けてしまうと歯と一緒に失われてしまいます。
抜けた歯を補う治療は様々な方法がありますが、歯根膜は生まれ持った歯にしか存在しません。
いつまでも食事を美味しく楽しむためにも、ご自身の歯を大切にしましょう♪
歯応えはどこで感じているのでしょうか?
2023.06.12