年始に北陸地方を襲った大災害は、皆様の記憶にも新しいかと思います。
今回の災害にまつわる情報の中で私が度々目にしたのが、災害時のお口のケアについてです。
避難所などでの生活が長引くとお口の中を清潔に保つのは難しく、お口のトラブルが生じやすくなります。
特に高齢の方の誤嚥性肺炎は全身に影響するので注意が必要です。
今回の災害を受けて、防災グッズの見直しはされましたか?
災害時の備えとして、防災グッズに入れておくと便利なお口ケアの道具は
・歯ブラシ
・液体はみがき
・洗口液
・歯磨きシート
・入れ歯ケース
・入れ歯洗浄剤
が、あげられます。
その他にも、普段お使いのフロスや歯間ブラシ、唾液の分泌を促すキシリトールガムなどもあると助かる備えとなります。
29年前に起こった阪神淡路大震災は、就寝中の早朝に地震が発生し、着の身着のままま避難生活を送るしかなく、多くの方が入れ歯のないまま避難生活をすることとなり大変苦労されたと聞きます。
私が以前お会いした患者様は、阪神淡路大震災で避難生活を経験されており、その時の学びから、寝る時は枕元にメガネと入れ歯を置いている、とおっしゃっていました。
入れ歯は複数個所持するものではないので、大事な工夫だなぁ、と勉強になったお話でした。
次回は、水や道具が十分にない災害時に、ご自身で出来るお口のケアをご紹介します。